(5)これまでの活動のブログ集
2007年04月12日


~新人の頃を覚えていますか?~
桜の季節は、新入学、進学、新社会人への門出の季節。
依頼を頂いた企業へのきもの新人研修が始まりました。
これから数回にわたり、きものに触れたことの無い方も含め、全員が「きものを身につけ手結びでお太鼓を締める」というゴールにむけてのインテンシブ・コース。
これまでは先輩社員の指導により、その後は日常業務OJTで学んでこられたようです。素敵なきもの姿でてきぱき働く入社三年目の方にお尋ねすると、
「最初は一時間以上かかりましたが、今は20分ほど着ます」とのこと。
「きものは特別なものではない。日常の中で学ぶ気持ちさえあれば、きちんと着ることができる」と再認識させられた出会いでした。
Kazumi流ふだんきもののコンセプトは「きもので犬の散歩」つまり日常生活の中で「手早く着崩れず美しい」ということを得意としています。
そのためには、ファンデーション作り「命」です。
ランジェリー、肌着、補整着、襦袢と着物を着るまでのプロセス(=気にすべき箇所)の一つ一つを丁寧にきっちりと進められれば、着崩れないきもの姿が保証されます。
特に「補整しすぎないすっきり補整」、「日々変化する体型・季節にあわせた補整」には定評があります。手作りなので費用もかからず、何よりも微調整がきくオーダーメイド。
Day1は補整着作りからスタート(写真左)
「何年ぶりで針をもつかしら」という姿は、かつてのわたくし自身を見る様です。
そんなわたくしが今では、きものも帯も仕立ててしまうのですから・・・
お針仕事では布地にあった針と糸を準備することが大切。きちんと合っていると、余計な力もかからずに仕事の速度が何倍もすすみます。
それぞれできあがった補整着をつけ鏡の前に立ちます。
「己を知る」とは哲学者ばかりの命題ではありません。
わが身がどれだけ非対称の体になっているか。
背中が丸くなっているか。
上半身のでこぼこを手で触れて感じとってもらいます。
左右の肩の下がり方の違いに驚く声もあがります。
そして、うすーく伸ばした脱脂綿で少しづつ補整開始。
次に、襦袢を身につけます。
両腕を後ろにまわし、衣紋布(えもんぎれ)に紐を交差させて通し、前で結ぶという作業は、現代人には難関。きょうから皆さん、腕を後ろで組むストレッチです。
右も左もわからない状態から、2時間でこの姿(写真右)。
最初から最後まで気をぬかず、熱気があふれていました。そんな、ういういしさは、ふとわが身を振り返らせる時空間へと繋がっていきました。
凛としたきもの姿は、まずは体力作りから♪
これからのきらきらとした新人の成長ぶりが楽しみです♪♪
投稿者 Kazumi : 19:00
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2007年04月07日

『日経WOMAN働く女性のレストランガイド2007』
都心の桜はすっかり葉桜。
水面に舞い散る薄ピンクの花びらにも風情を感じるのも桜ならでは。
ところで、昨年取材をうけた日経WOMANのレストランガイドブックが4月7日に発売されました
サブタイトルには「第一線で活躍する大人の女性26人が選んだ首都圏の162店」とあります。面映いタイトルではありますが、わたくし自身がきもので尋ねたお勧めレストランです。p233で以下の6店推薦していますので、(写真掲載)ご参考になれば幸いです。
1)六本木 与太呂(港区六本木)
2)シェ松尾・松濤レストラン(渋谷区松濤)
3)韻松亭(台東区上野)
4)銀座 鳥繁(中央区銀座)
5)BOBOS by Queen Alice(品川区品川)
6)OZAWA(港区白金)
撮影で着用したものは、単のきもの。
クリームがかった地色の綸子に墨色の染めで細かいあられ模様があるお気にいり。ドレス・ダウンしたく、黒半衿。写真ではわかりませんが黄色系のかがり帯を結んでいます。
いかにもはんなり系のきもの柄も美しいですが、やはりパキリとした江戸好みの色あわせを着ると、背筋も伸びます。
この小紋はビジネス・スーツを着る感覚できています。
レストランで食事という場合にも照明に映え、また汚れも目立たないので、最強♪の一枚です。
投稿者 Kazumi : 14:01
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2007年03月05日

~東京六本木ロータリークラブにて~
六本木ヒルズ内にあるグランドハイアット東京のロビーに足を踏み入れる。そこには都会の喧騒から離れたひんやりとした上質な落ち着きの雰囲気がある。スタッフの笑顔がある高級ホテルのクールさは気持ちを平らかにしてくれる。
お招きを頂いた東京六本木ロータリークラブの例会はそのホテル2Fで開催。出席者は50名弱、そのうち女性が10%ほどを占める。素晴らしいランチの後、ゲスト・スピーカーとして「きものの魅力・魔力・威力」について30分ほどお話しをさせて頂く。
きもの講演の場合、出席者に興味をもっていただけるよう様々なアプローチで「きものが生み出す感動」のお伝えする。ひとりでも多くの方に「きものがどれほど日本人に似合うか」、「ふだんきものは価格も敷居も高くない」、「実は合理的で簡単に着られる」ということを理解してもらい、そこから「わたしも着られる?着てみたい!」というきものDNAスイッチが入るようなお話ができればと心懸けている。
ある方が「自分で言うのもなんですが、僕はきものが似合うんです。でも、雪駄や草履だと歩きづらくて。きものに靴でもOKというスタイルを考案したら、随分はやるとおもうんですが」とおっしゃった。確かに、靴がつま先を地面に下ろす動きとは違って、草履、雪駄は足先を蹴るイメージで歩くとサクサクと歩ける。特に男性が初めて雪駄をはいた場合には、つんのめってしまうか、雪駄が脱げてしまうかというスタイルが多い。きものを着始めて数ヶ月経た折に「きものの体になったね」と言われたものだが、和装と洋装とでは身体性と所作が異なるので慣れない場合には履物ひとつにも居心地の悪さを感じるかもしれない。そういえば久々にパンプスをはいたが、大変に歩きづらかった。単にかかとが高いということだけではなく、ふだんの筋肉の動きと違うようで、翌日は筋肉痛。
しかし、そんな居心地の悪さも、新しい体験を生むプロセスと考えてみれば楽しい発見になるのではないだろうか。きもの市場(特に古着)が活性化する昨今、若い世代はもちろんのことだが、経営者の方々もリーダーシップ表現のひとつとしてきものを着ることを提案しています。というのも、日常と非日常を自在に表現できる人というのは、心の丈の深さを表現するリーダー像のひとつではないかと考えるからです。
「いろいろな場所で、出席者の10%がさりげなくきものを着ている」
そんな状況が普通になればどんなに日常生活がわくわくとすることか、そんなことを願いつつきょうもお話を終えました。
投稿者 Kazumi : 02:13
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2007年03月03日


~雛を祝いつつ~
この日のセミナーには私と同い年の雛飾りを持参、会場に飾りました(写真左)。やさしく素朴な表情は毎年心をなごませてくれます。白酒は慶長元年(1596年)創業、老舗の豊島屋のもの。こっくりとした味わいの存在感あふれる品は印象的。このお店は江戸時代から多くの文献にも登場しています(十返舎一九『東海道中膝栗毛』、池波正太郎『鬼平犯科帖』等)。ケガレを清め、よい気に包まれるように、まずはみなさんとご一緒にお祝いをしました。
セミナーでは美人きものコーディネイト5つのアプローチ、「ここで差がつく」ポイント(隠し紐の使い方、腰当、腰枕、伊達衿の活用法、すぐれもの下着等)などを中心にお話をしました。
また、実際にきものを羽織っていただき、和気藹々と帯や半えりによる風情の違い体験♪
風呂敷ラッピングは「育ちよく長方形を包む」&「CDケースのハートラッピング」など55cm程度の小風呂敷で手軽にセンスアップ出来る方法を実践。同じ大きさなのですが、みなさん個性あふれる結び方で楽しかったです♪
あっという間の2時間、参加者のみなさまご苦労さまでした。
次回は4月1日(日)10:30-12:00 桜絶景の(財)国際文化会館にて。セミナー後のランチョン和しゃべりにもふるってご参加ください。
投稿者 Kazumi : 22:54
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2007年01月27日


第一回目のキーワードは「色あわせ=カラー・コーディネイト」
そこでもっとも重要なことは;
1)どこか主役か? 着物、帯、帯揚、帯締、帯留、半えり?
2)どんな風情か?お嬢様風?色っぽく?洋服の中でうかない知的な装い?大正モダン?強い女性?
この2点が、その日のきものでおでかけテーマとして揺らぎ無く決めることが成功への近道だと考えます。つまり、このテーマを決めることにより色合わせも風情として立体的にイメージができるのです。
「でも、格は?」、「季節のきまりごとはどうなるの?」
もちろん、大切です。
しかし、ここからスタートしてしまいますと、本で勉強しても習っても敷居はますます高くなるばかり、上級者でも迷い、その挙句高価ではあるが没個性の「おきもの」姿になってしまうのではないでしょうか?
きょうはいくつかきものや帯を用意していきました。
その中の一枚をやわらかい雰囲気のAさんに羽織っていただきました。ところが赤が主役の小紋にもかかわらず、おもったより地味なのです。そこで、シャープな印象のBさんに羽織ってもらいます。するとその色合いが彼女の内面のおちつきを引き出し、しっくりとおとなの「赤」の印象で映えたのです。もちろんこれに帯や小物が付加されるとコーディネイトはまた変わってきます。しかし、洋服をはおって、これだけ個性の差がでるのは、一枚の反物を8つのパーツから作りあげている「きものの魅力・魔力・威力」であると再認識。他の方々もその違いには大いに納得。
さらに、駆け足でしたが「ここで差がつく」では1)衣もんのぬき方、2)えり芯の秘密、3)衣紋布についておしゃべりをしました。
そして後半はバレンタイン風呂敷ラッピング。
みなさん思い思いにワインボトルを風呂敷で包み、水引でハート型を作成(写真)し、楽しんでいただきました。
次回は03月03日(土)おひなさま!14:00-16:00 国際文化会館Dルーム 3000円(甘酒付)
粋な着方のコツ、所作、かわいい風呂敷ラッピング等、
もっと楽しく、もっと役立つ内容に進化します!
きものの好きも、風呂敷好きも、どうぞお誘いあわせでお越しください♪♪
投稿者 Kazumi : 17:10
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2006年12月13日

~「一生懸命」と「わくわく」はむくわれる♪~
ちょうど一年ほど前になります。
「Weekend Japanology」という番組を担当しているNHK国際放送局プロデューサーから一通のメールを頂きました。「『着たい!私のふだんきもの』を拝見したのですが、英語で日本の文化と最新トレンドを世界300カ国近くに放送している45分間のインタビュー番組に出演していただけないでしょうか?」
英語できものを語る!?!
かねてより、英語できものの歴史、きつけを記した本がほとんど無いことを不思議に思っていた私にとってはとても興味のあるお申し出でした。
そうはいっても奥深いきものの世界を説明するのは日本語でも難しいのに、英語なんて・・・
しかし、好奇心とふだんきものを普及したいという使命感!にかられた私はプロデューサーにお目にかかりました。そして、5分後にはすっかり旧知の間柄のように意気投合。帰国子女であり、きもの知識・体験ゼロといってよいほどのその方へ、わくわくときものの「魅力・魔力・威力」について語っていました。
その日から、事前取材、横浜骨董市でのロケ、お稽古場でのホストPeter Barakanさんへの変化きつけ、構成ご助言、撮影で使用するきものの準備、本番など多岐にわたる「一生懸命」&「わくわく」の日々が開始されたのでした。
本番当日はPeter Barakanさんと菊池真美さんとの楽しいインタビューの一時でした。最初は英語が口をついてなかなかでないもどかしさはありましたが、結果的には分かりやすい番組になったと思います。2006年1月中旬に数回(再放送をふくめて)海外の衛星放送で流され、その後、4月から初めてNHK総合TVで国内でも視聴できるようになり、その最初の回にこれまで200本以上の番組テーマの中から「Kimono着物」が選ばれがオン・エアーされました(現在も、日曜日の夜中にさまざまなテーマでやっています)。当時は本番前日夜中まで大変でしたが、結果的に国内でも放送されることとなり、少しでもきものに興味を持ってくれる人がふえればうれしいと願っていました。
そんな想いがあった番組がこのたび、番組DVD付で英語を勉強する人にも役立つムックとして刊行されました。『NHK Weekend Japanology 英語で学ぶ日本のこと Kimono 着物』(MCプレス1400円)
英語を話すことができても文化を語れない人、文化は理解していても英語で語れない人、着物のきつけを外国人に英語で教えてあげたい人、自分できもの着たい人、英語はしゃべれないけれど日本の一端を知らせたい人、外国人への手頃なお土産を探している人 etc. そんな方々にお勧めの一冊です。
pp2-10には監修イラストやインタビュー記事、またほぼ全ページをとおして英語の設問などにも登場しておりますので、ぜひ書店で手にとってご覧ください。
日本って素敵だなぁ、きものって美しいと改めて「わくわく」と思わせてくれる本となりました。
投稿者 Kazumi : 15:49
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2006年12月11日

~ご迷惑をおかけしておりました~
最近、『孤独力』が手に入らないのですが・・・というお話を頂くことが講演会などでもしばしばありました。ついに私自身も手にはいらなくなり、出版社に問い合わせたところ「在庫がありません」と。
「えっ!」
オンライン書店をみてみると、プレミアがついて8,000円などというのもあります。この価格を知った時には、「えっ、定価1500円が8000円!」
でも、考えてみれば『孤独力』は骨董品ではないのです、一人でも多くの目にふれ、読んで頂き、誰かがどこかで共感してくださることが著者最大の願い。世に送りしたわが子が多くの考えや意見にもまれることが冥利であり、決して床の間に飾られることではありません。
2001年11月に『もう、「ひとり」は怖くない』(祥伝社)にてソリテュード(積極的孤独)という概念と生き方を提案して以来、”ひとりの時間”が心を癒すキーワードとして着実に浸透してきました。雑誌、新聞などメディアの取材も数多く頂き、この段階では「ひとりで居る」ことに対して「罪悪感を持つ必要はない、むしろ自分らしさを取り戻すには必要なプロセスなのです」ということにポイントをあてて応えてきました。その後の『孤独力』(講談社)では、さらにその考えを学術的説明をいれながら、ソリテュードの効用と昇華を中心に説明してきました。
研究成果を発表して以来5年間の活動の中で「孤独」という言葉は日を重ねるにつれ、人々の心にある光と影の両方を強く捉えているキーワードとして、誰もが一度は考えてみたいものへ確実に変化してきました。
「ひとりでいる」ことから湧き上る悲しみや寂しい(ロンリネス)という感情、あるいは、明るさや深い喜びという感情(ソリテュード)。これら二面性をもった「孤独力」についてさらに深く、さらに具体的に書いていくことが2007年早々の課題です。
もちろんTV、ラジオ等の取材、講演で語る活動も役目であると考えています。なぜならば、多くの人が直感的に知っている「ひとりの時間が自分を癒す」という状態にソリテュードという名前を与え、その心のメカニズムを説明することにより、人は「自分だけの気休めの考え方ではない」「自分が弱いのではない」と知ることができるからです。それは今を生ききる中で閉塞感や、迷いが生じた自分自身をやさしく包み込む考え方になるのではないでしょうか。
どうぞ、これを機にお近くの図書館でも『孤独力』をリクエストして頂ければ幸いです。
投稿者 Kazumi : 15:53
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2006年12月11日
~1時間以上のわくわく生放送~
11月下旬のある日、一通のメールが届きました。
「9月25日(月)朝日新聞のソリテュード(積極的孤独)取材記事を拝見しました。わたくしの番組に出演頂けないでしょうか」
それはNHKのチーフ・アナウンサー村上信夫さんからのものでした。その後のお電話では「わくわくラジオ」をすでに6年以上ご担当の方で、「孤独」というキーワードの明るい側面はリスナーの方の興味をかきたてるものになると確信したというものでした。直感的にわたくしの理論を洞察して頂いているご様子に、出演を快諾させていただきました。
その後も本番までの短い日程でソリテュード本や資料を熟読なさり、また私自身への事前インタビューもお目にかかった当初よりソフトな語り口ではありながらも、鋭い視点での深い質問にこちらもいろいろと考えさせられる良い機会となり「さすが!」でした。
12月11(月)朝8時30~11:30放送「わくわくラジオ」でのゲスト出演は9時25分頃より1時間程度と伺っていました。ラジオは以前にも出演したことはありましたが、私自身の辛かった体験を語るということは初めてのことです。
村上さんは自称「人たらし」。「毎日のゲストにはスタジオにある”村上湯”にゆったりとつかって頂くつもりでお話をきいています」というだけあり、さすがに巧みに心を開かせ、気づいた頃には、「あれも話たい、これだけは伝えたい。」という当初の頭の中のシナリオもどこへやら、”村上湯”にゆったりとつかり、心に湧き出る思いを喋っていました。しばらくするとリスナーからゲストへのFAX、e・ma-ilを募集します。
「何の反応もなかったら・・・」
という危惧はまったくの杞憂におわりました。
時をおうごとに反響は大きく、100通を超え・・・さらに・・・
驚いたことに、わたくしは講演会などとの時に比べるとむしろ言葉足らず感があったにもかかわらず、リスナーの方々はそれぞれの人生の中で「孤独の素晴らしさ」が琴線に触れたときの体験をきちんと伝えてくださっていることなのです。20才代の学生の方から70才代の方まで、どの一通もにも個性があふれユニークな内容にはこちらが頭が下がると同時に、感動を覚えました。
結局、11時を過ぎてもご一緒にリスナーの方々のお便りに感想を伝えさせていただいていました。
みなさんの内容は重みがありながら軽やかで、わたくしの感想は「素敵!」の一語でした。
当日はソリテュードの源があったらこそ生まれたKimono Lifeということできもので参りました(写真)が、着物で出演しているという村上アナウンサーの説明から「きものを縁側で縫っているときの一人の時間のすばらしさ」ということに思いを馳せてくださった方もいらっしゃいました。
日常生活でラジオを聴く機会はほとんどありませんが、きょうの経験で言葉のもつ力、言葉から育まれる想像力の偉大さということに深く思いを至らされました。
投稿者 Kazumi : 14:59
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2006年12月01日

~人間を成熟させる「ひとりの時間」~
9月下旬、朝日新聞のソリテュード(積極的孤独)取材記事をご覧になった方からメールで講演の依頼を頂きました。「茨城県水戸にある小さな幼稚園なのですが、お母様たちにお話しをしていただけますでしょうか?」 幼子をめぐり多発する事件や悩みが表面化している今こそ、保護者の方々と「ソリテュードの効用」について意見交換をする機会を得ることはうれしく快諾いたしました。
その後、資料などを頂いて驚いたのですが、そのクェーカー派の教会幼稚園は1916年水戸にE・F・シャープレス女史により設立され、園児数十名の保護者にはある冊子が配布されているとのこと。
それが『子どもと孤独~創造性を養うために~』という冊子で、原文タイトルはChildren and Solitude かねて私が研究資料の一つとして参考にし、その際あまりの論点の一致に驚いた文献だったのです(邦題『子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)』E・ボールディング)。著者はクェーカー教徒である社会学者で、その内容は子どもが一人でいる時間の大切さについて親に語っているものです。それは40年以上前に書かれたものなのです。さらにこの幼稚園ともいくつかの縁があることがわかり、「孤独」が人と人とを繋ぐシンクロニシティに感じいった日でもありました。
12月1日(金)14:00からの講演には、若く熱心なお母様たちが司会進行もつとめられ、心地よい時間の中で進んでいきました。まずは、孤独のもつロンリネス(消極的孤独)とソリテュード(積極的孤独)の二面性について語り、ロンリネスからソリテュードへの昇華のプロセス、その効用について特に、こどもとの関係性を例にあげ説明していきました。質疑応答の中でも、「子どもがひとりでいるとつい注意をしてしまいがちだったが、これからはそれも良しとして見守ろう」「『もう、「ひとり」は怖くない』を読んでいたら小6の娘が面白い!と読み始めた」など、ううれしい意見も頂きました。
2時間ではありましたが、熱心な出席者との密度の濃い時間を共有することができました。それにつけても、ここ数年で「ひとりの時間」が確実に浸透してきていると感じていた中、こどもをめぐる環境は40年以上前とほとんどかわっていないということを認識しました。つまり、子ども社会の中ではやはり、大人は「良い友達をたくさんつくること」、「他のこどもたちと協調していけること」を期待しているということなのです。母親本人はソリテュードのよさや必要性を感じていながらも、つい子どもには「群れ」の中にいることで安心感をもってしまうようです。
こんな「ひとり」に対する「おもいぐせ」こそ私が今後さらにソリテュードという生き方について活動をしていくなかで、さらに分かりやすく考えを展開していくテーマであると考えさせられました。
さて、帰路急ぎ水戸駅へ行ったのですが、ホームにて東京でのその日の打ち合わせが突然キャンセルとなったことを知りました。私は踵を返し、かねてより行きたかった水戸の偕楽園へとタクシーを飛ばしました。梅の季節には多くの人出ですが、夕方近い偕楽園はほぼわたくしへの貸切状態。
椿を剪定するはさみの音、ばさりと落ちる枝の音、沈みかけた太陽が樹齢750年の太郎杉の間からみえる神々しさ、湧き水のおいしさ、建物の素朴な素晴らしさなど心いっぱいに堪能できました。
ソリテュード・タイムを意識して生きているということは、こういうハプニングに柔軟に対応できる心構えの一つでもあると再認識。 広大な庭園で剪定した椿をきものの腕一杯に抱えてもどってくることができました。
投稿者 Kazumi : 15:23
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