2007年01月20日
カブいてほしい男きもの
2007年のトレンドは「和」!
トレンドは商業的戦術に添って仕掛けられるが、その中でも無意識にある強い集合意識から何かをさっと掬いとっているものは、その後大きなブームを巻き起こす。そんな集合意識に”KIMONO”というキーワードがあるのであろう。古着(リサイクル、アンティークきもの)から火がついた、きものブームは女性だけにとどまらない。
さすがに呉服展示会では余りお目にかからないが、あちらこちらの骨董市で、男性が着流しで和服を探す姿がふえている。そんな彼らは何とか個性的に装いたいと帽子、バッグなどに凝っており見ていて楽しい。しかし残念ながら色の記憶には「紺のきものの人」ということだけしか残らない。これはスーツでも同じこと。やはりセンスのよい人はネクタイや小物に”はっ!”とするような色の組み合わせセンスをみせ、それがその人のパーソナリティと一致したときに、輝きがにじみでている。何十万円の紬であっても、紺か茶という印象しかもそれと同じ素材での羽織となると、ふだんきものでの遊び心が削がれてしまう。半えりも、紺、黒、グレー、抹茶色というのがほとんど。
Kazumi流では男性の上から下までおまかせコーディネイトおよびレッスン依頼をされた場合に、半えりと帯にオリジナリティーに出すようにしている。たとえば依頼主にお目にかかると、まずその方から感じる性格、こんな魅力を出して欲しいというわたくしの願望、予算。それらを妄想というサラダボールの中にいれ、かきまぜる。そんな作業を瞬時におこなってから相手のお話を伺う。その結果、ある人の半えりは女性の使う大胆な花柄であったり、きものの古裂であったり、洋服地であったりとさまざまなもので仕立てられる。きもの同様、帯は何十万円のものであっても(あればあるほど)、オーソドックスな角帯が多いので、女性の半幅帯をしたて直すという方法をとる(写真右)。アンティーク帯であればあるほど、面白い色柄織りの風情が楽しめ”カブク”品ができる。胴裏も一色ではなく、女性の八掛をつけたり、羽裏も古着の状態のよいものを探す。最近の羽裏は特注でもしない限り男女ともになかなか面白いものがないのが残念(写真左はアンティーク羽裏)。
そして、何よりも一番うれしいのは、畳紙(たとうし)をあけたときの、男性の「おっー」という声を飲み込んだような表情。「うっとり・・・」といって、やおら携帯をとりだし羽裏や半襟を撮りはじめる男性たち。それまでの肉体労働すべてが報われる瞬間であり、Kimono Lifestyleコンサルタントの醍醐味でもある。
投稿者 Kazumi : 23:35 | コメント (1) | トラックバック (0)
コメント
男性の着物姿はとっても素敵だけど、何せ色が紺・黒 たまーに茶色で、ほんとみんなお揃い?って感じに似たり寄ったりになりますよね。
女性より色・柄が乏しい&アイテムが少ない(帯揚げ・帯締めないし)ので男性の着物の方がオシャレ度を上げるためにはもっともっと想像力&妄想が必要とされるような気がします。
写真のコーディネート素敵ですね。
羽裏も確かに今ハっとするような、ため息のでるような・・・そういった柄がないようですね。地味みたいです。
うちの着物の先生もおっしゃってまして、
今の若い職人さんに色々アドバイスするそうですが、イマイチ想像ができないようで、先生のお母様の素敵な羽裏を若い職人さんに渡して、「自由な発想でこういう素敵ないいものをつくりなさいな」と、もったいないけどあげてきたとおっしゃってました。
投稿者 どんちゃん : 2007年01月21日 14:18
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