2007年01月26日
壽初春大歌舞伎
~ 色の勉強なら幕見席 ~
一月の歌舞伎は華やいで楽しい。演目もしつらえも、そして観客もどこか浮き立つところがあり「初春」という言葉を実感。
五穀豊穣を祈るおごそかな三番艘を遊郭に移した華やかな祝祭舞踏である「廓三番艘(くるわさんばんそう)」と「金閣寺」を観る。歌舞伎の「三姫」といわれる雪姫を演じるのは玉三郎。さらに幸四郎、吉右衛門という垂涎のキャスティング。365日のふだんきもの生活では、「ちょっと時間が空いたから一幕みていこう」ということが増えたので、内容やキャスティングには頓着していない。ただひたすらの色彩美と所作にうっとりしている。
この日は歌舞伎デビューの20代と一緒。きものもそうだが歌舞伎も「敷居が高い」と敬遠されるのは残念。もっと気軽だということを知らせたくて、幕見席(1500円)へご案内。天井へ届くほどの4階まで行くのは、眼前に立ちはだか急な階段(写真)。席に着いたときには、なさけなくも息があがっている。「通」はその席から大向こうへと声をかけるが、年配の方が最近減ったように感じるのはあの階段のせいもあるのでは。外国人が多いのは「愛国心」など持ちださずとも、何となく誇らしい。それにつけても、あの階段はハイヒールでは無理、やはり草履だったからこそしゃきしゃきと登れる。
昼間なので母の桃紫色のつむぎに紅型の帯(写真)という装い。当時、30代できていたのだろうが八掛けもくすんだ藤色でほんとうに地味。記憶のかなたに日常できていた母の姿がある。歌舞伎座へは見るからに高価な和服の方もいらっしゃるが、個性豊かに楽しむ若い女性も増えている。むしろ20才代のきもの姿が目立つこともある。どのような着方であれ、一生懸命着付けて「覚悟」して外出し、人目にさらされるということは一番良い勉強。色は目を肥やす勉強もできるが、着方や所作は「習うより慣れろ」といったところだろうか。
投稿者 Kazumi : 17:46 | コメント (0) | トラックバック (0)
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