Kazumi流きものワンダーランド ブログ

きものが少しでも身近になるように365日のふだんきもの生活やそこから湧き出た想い、そしてイベント等のご案内をします。

2007年04月23日

日本できものが着たい!

%E7%9D%80%E4%BB%98.jpg%E6%89%80%E4%BD%9C.jpg%E4%BB%95%E4%B8%8A.jpg 
~前世は日本人?!のアメリカ人~


出張で来日中の米国人女性。スケジュールはかなりタイトなのですが、「今回の滞在中にきものをきてみたい!」と切望。日本贔屓で滞在も何度目かになる方ですが、これまでチャンスがなかったとか。

ご縁があり、きものコーディネイト&着付けをご一緒することになりました。日本語はまったく話せません。したがって英語でのやりとりになります。きものの美の微妙なニュアンスがどこまで伝わるかとも思いましたが(日本語でも精妙で微妙なので)ご本人は念願叶うとあり興奮気味。
しかし、スケジュールのどこを探しても時間がなく・・・
そこで、東京を離れての出張先に同行することになりました。

会議後のディナーに本格的な着物姿で出席し、日米の仲間を驚かせようということです。
限られた時間は20分!

さぁ、開始です!

すらりとした長身にオフホワイトのやさしい地色にカラフルな小紋がよく映えます。
紬ではありますが、地色もライトによくはえるので夜のディナーにもOK。

肌着、腰巻、Kazumi式補整、襦袢と身につけていくにつけ、彼女の顔が喜びで輝いていきます。

「まぁ、何と暖かいのでしょう。わたしは寒がりなのでうれしいです」と彼女。
「きつくありませんか?食事もするので無理しないでくださいね」との言葉にも、
「しっかり結んでもらえばもらうほど、何か安定感を感じるわ。ちっともきつくない」と頼もしい返事。
本物をしっかり感じとってくださりうれしい限りです。

名古屋帯は、Kazumi流三部式に仕立て直したもの。
きものの柄の一色をとった、つるつると光る素材。
帯締は八掛(臙脂)と同色に、帯のブルーがはいっています。
帯揚は、あわいクリーム色で控えめにしました。
ボブのヘアースタイルも黒髪に近くきものにぴったり。

次第にできあがる姿を何度も鏡で確認しながら本人もうっとり。

「・・・わたし、この身体感覚記憶にあるわ。きっと前世日本人だったんだわ」
そんなつぶやきを聞きながら、ストッキングをもち、足袋の履き方を指導します(まずは甲の部分から半分におり・・・)。
そして、最後は食事中の所作のワンポイント・アドバイス。

「二の腕をみせないことが美しい姿です。だから袖口を押さえましょうね」
自ら何度か練習し、指先まで優雅に動かすところはさすが。
メイクもきものに映えるように、普段の薄化粧から濃いものにかえるところは美意識の高さ。
仕事のできる方は何でもできる様です。

雨の夜道、傘をさしレストランまで数分の道のりを初めての草履で歩きます。
その後ろ姿の何と優雅で、自然なことか。

「日本人でもこんな所作はつくれないのに。もしかしたら本当に日本人だったのかも・・・」

頬を紅潮させ、感動にきらきら輝く瞳。
そんな彼女を迎えてPARTYは静かに盛り上がっていきました。


最近米国では、KIMONOを美術品やお土産としてではなく、「着てみたいい」と考える人も多いとか。
からだを包むやさしい素材、染めや織りの美しい輝き、凛とした誇り、そのようなものを与えてくれるきものを国内外で一人でも多くの方に触れてもらいたいと夢中で活動中です。

慌しい出張でしたが、感動を「与え与えられ」の何ものにも変えがたい体験でした。

投稿者 Kazumi : 23:17 | コメント (1) | トラックバック (0)

コメント

約1年前にウィークエンドジャパノロジーを見て、kazumiさんのシークレットアドマイヤーになりました。英語で着物の着付けというkazumiさんらしい仕事のオファーがあり、よかったですね。次のブログ楽しみにしています。

投稿者 Anonymous : 2007年05月06日 21:07

コメントを送ってください




ログイン情報を記憶しますか?

(スタイル用のHTMLタグが使えます)

このエントリーのトラックバックURL

http://www.fudankimono.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/251